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ハロウィンにプレイしてみたい:お勧めホラーゲーム

ゲームオンチ的独断と偏見による「お勧めホラーゲーム」 日本にいまいち馴染まない行事の一つハロウィンがやってきました。 ハロウィンの起源とか意味はよくわからないものの、とりあえず怖がっておけばいいんじゃないか、ということでお勧めできそうなホラーゲームを何点かご紹介です。 選択の基準は以下の通りです。
・PCゲーム限定 ・ある程度客観的な評価が定まっている ・そこそこ怖い ・あまり古すぎない ・私がちゃんとプレイしたことのあるもの
PCゲームに限定するのは、家庭用ゲーム機だとこのジャンルをほとんどプレイしていないためです。 Dead Space お化け屋敷は大別すると伝統的和風お化け屋敷と、新興西洋風お化け屋敷、それから邪道宇宙人お化け屋敷に分かれると思うのですが、Dead Spaceは典型的な邪道宇宙人お化け屋敷です。 TPSとしてのDead Spaceの評価はこの際どうでもいいのでおくとして、このゲームの怖さは襲いかかってくるネクロモーフには何の関係もなく、暗い宇宙船の中をライトを頼りに「自分の足で歩いて」行くことにあります。 オンレールのお化け屋敷よりも、ある程度自由に動き回れて「自分でドアを開けなければいけない」箱庭型お化け屋敷の方が数倍怖いのと同じ理屈です。 いまでもホラー映画を見ている子供に「夜トイレに行けなくなるよ」と声をかけるおばあちゃんがいますが、これは昭和40年代頃までの日本家屋には十分な照明器具が備え付けられておらず、当時の子供は漆黒の闇の中で長い廊下を手探りでトイレまで行かなければならかったことから、夜トイレに行くのを怖がる子供が続出、慣用表現として定着したものです。(現代ではトイレに行くのなんか怖くも何ともありません。) Dead Spaceの怖さの本質は、まさに真っ暗な宇宙船の中を歩いて、「あえて何かがでてきそうなトイレを覗くこと」にあるのです。この、別に覗く必要なんかないトイレを覗いてみたくなるレベルデザインこそが、Dead Spaceの怖いところです。 怖いもの見たさとは、まさにこのゲームのことです。 日本語化:Dead Space @wiki Nightmare House 2 一度踏み込んだが最後、後戻りできないというのも怖いですね。 こんなお化け屋敷に入るんじゃなかった、と激しく後悔させてくれるゲーム。 いわゆるSource MODですのでHalf-Life 2などを所持している必要がありますが、持っていれば無料でプレイできます。 Nightmare House 2は一人称視点のアクションアドベンチャーゲームですが、プレイヤーは最初から真っ暗闇の森の中に放り出されます。 どう考えても嫌な予感しかしない廃屋に入らざるを得なかったり、どう考えても嫌な予感しかしない斧を手にしなければいけなかったり、どう考えても嫌な予感しかしない納屋のはしごがあったり、ぽつんと車がおかれているだけでもゲームとしては十分怖い、ということを教えてくれるゲームです。 特に嫌なのは、パズル要素があることでパズルを解かないことには怖くても先に進めない点です。 音楽で盛り上げたりせず、環境音が静けさを際立たせて逆に怖いゲームです。 ダウンロード:Nightmare House 2 MODのインストールに自信がなければDesuraが簡単です:Nightmare House 2 mod for Half-Life 2 | Desura 日本語化:Nightmare House2 日本語字幕化MOD Ver0.1b Slender 暗闇で都市伝説の怪物を相手にかくれんぼしたら、怖いですよね。 Slenderは、Unityで制作されたフリーゲームです。 考えてみれば、夜の森や墓地を歩き回るだけでも十分怖いんです。 たった独りで、真っ暗闇で、ライトだけを頼りに、という条件が揃えばたいていのことは怖い。 紙切れを集めてまわるだけでも怖い。 同じ紙切れを集めてまわるのに、なぜアラン ウェイクの方はまったく怖くないのか興味深いところです。 理由のひとつは、アランには武器があることでしょう。 もうひとつは一人称視点と三人称視点の違いかもしれません。 なによりもアラン ウェイクは演出過多ですね。 ダウンロード:Official site for Slender: The Eight Pages Amnesia The Dark Descent やっぱり武装した超人が主人公だとゲームは怖くないですよね。 ということで普通の人が主人公のAmnesia: The Dark Descentです。 クトゥルフ神話をベースにしたサバイバルホラーで、たいていの場合、主人公は逃げるしかありません。 それどころか暗がりにいるだけ徐々に正気を失い、視界が歪み幻覚が見え、発狂する虚弱さです。 暗い通路に明かりを灯して回ると、子供の頃に照明をつけながらトイレまで歩いた記憶がよみがえります。 明かりを求めて嫌でも彷徨わざるを得ないサバイバル感は、怖さに一層拍車をかけるかもしれません。 主人公の記憶がないという点も心細いです。 怖いというより気味が悪いといった方がいいゲームです。 日本語化:penumbra日本語化 @ ウィキ Lone Survivor 虚弱な主人公になって、怪物から逃げるのは怖いものですよね。 Lone Survivorはサイレントヒルにインスパイアされまくってしまったホラーアドベンチャーゲームです。 ネガティブな主人公が何が起きたのかよくわからない崩壊した世界を、自分以外の生存者を捜して彷徨います。 暗闇、怪物、武器がない、情報がない、一人きり、という条件が揃うとなぜか時代遅れの8ビット風グラフィックでも、最新のバイオハザードより怖いゲームになり得ます。 主人公はもちろん超人などではありませんし、ライトをつけて暗闇を彷徨う恐怖も2Dで見事に再現しています。 どこまで現実なのかわからない嫌な雰囲気、じわじわと迫る怖さがあります。 Cryostasis 極論を承知で言えば、独りきりだったらもうなんでも怖いんじゃないでしょうか。 Cryostasisは、北極で難破した砕氷船に迷い込んだ主人公を描いた幽霊船もののサバイバルホラーです。 とにかく寂しい。 うさぎでなくても一人きりだと寂しすぎて死ぬ、と思わせてくれるゲームです。 メンタルエコーの能力を駆使して過去の時空で障害を取り除かない限り、先に進めない心細さがあります。 何もかもが凍り付いているのも、寂しいです。 生きている人間はいません。死んだ人間の寂しい思い出だけが友達です。 発狂はしませんが、放っておくと凍死します。明かりではなく、暖かい場所を求めて彷徨い歩きます。 暗闇も怖いですが、雪原の猛吹雪でホワイトアウトに襲われるのも怖い、とこのゲームで思いました。 日本語化:Cryostasis日本語化(機械翻訳版) Fallout 3 結局一番怖いのは怪物ではなく人間なんです、なんてうまいことを言うつもりはないんですがFallout 3は実は十分に怖いです。 Fallout 3は、核戦争後の狂った世界を描いたRPGです。 やばいことで各所で有名なゲーム中のアンデールの街は、いうまでまでもなく怖いです。 アンデールについては何を書いてもネタバレなので避けますが、Vault(長期滞在可能な核シェルター)も怖いです。 Vaultの何が怖いかというと、そこにかつて繁栄した幸せな未来の痕跡が残されているのに、愚かな実験のために住人が死に絶え、廃墟と化していることでしょう。 間違いなくついさっきまで人が暮らしていた痕跡があるのに、突然無人になってしまった幽霊船を探索する怖さ、とでもいうのでしょうか。 ターミナルを操作する事で、プレイヤーは平和だった頃の日記から徐々に狂っていった住人たちの悲痛な叫びまでを知ることが出来ます。 誰もいないVaultを独りで歩き回りながら、いかにして人々が狂っていったかを知るのはかなり怖い体験といえるでしょう。 日本語化:有志が日本語化した海外ゲームのまとめ Wiki 関連記事: サマーセールでSteamデビュー:お勧めRPG編 サマーセールでSteamデビュー:お勧めアクションゲーム編 サマーセールでSteamデビュー:お勧めシューター編 サマーセールでSteamデビュー:お勧めパズルゲーム編 サマーセールでSteamデビュー:お勧めアドベンチャーゲーム編