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2013年04月08日

3Dプリンタは高騰を続けるゲーム開発費を救えるか?ゲームのキャラクターを自由にフィギュアにできる「Sandboxr」

Bioshock Infiniteのマーケティング予算が100億円?
Bioshock Infinite


つい先日まで過去もっとも開発費用の高額なゲームはGrand Theft Auto 4の1億ドルだなんて、平和なことをいっていたのに、いまやBioshock Infiniteのマーケティング予算だけで1億ドルなんていう、にわかには信じがたい話が飛び出す時代になりました。
Ken Levine氏のことはリスペクトしていますし、彼のつくるゲームは大好きですし、Bioshock Infiniteもきっと最高なゲームなのだと思いますが、「そりゃあ100億円もマーケティングにぶっ込んじゃったら、海外メディアもそろって満点レビューつけるよね」と思わずにはいられません。

しかしKen Levine氏はシングルプレイゲームにおけるストーリーテリングにこだわる人物としても知られています。マルチプレイはありません。ゲームは遅くとも発売翌日には中古市場へ流れ出すというのに、2K Gamesはいったいどこでこの莫大な費用を回収する気なのでしょうか。
優れたDLCだけでは、もう到底追いつかない気がします。

ブッカー・デュイットもエリザベスも、あっという間にフィギュアになって手元に届く「Sandboxr」



2013/04/08現在、CADの知識不要、3Dプリンタ不要でゲームのキャラクターをフィギュアにしてくれるサービス、SandboxrがKickstarterで資金調達中です。
Sandboxrはスマートフォンのアプリ上からゲームのキャラクターを自由に動かし、プリントボタンを押すだけでフィギュアを届けてくれるサービスです。

Kickstarterのゴールに届きそうには見えませんが、このモデルが少しだけ面白いのは3Dゲームのキャラクターをあらかじめ登録しておくことによって、いつでも自由にゲームファンがフィギュアを手に出来るというシステムだと思います。
(個人が入手するには多少高価とはいえ)北米にはありふれたカラー3Dプリンタでかなり精巧なフィギュアが取り出せることが動画からも見て取れます。

Kickstarterの資金調達の金額から推定するに、25ドルで3インチのフィギュアを送料無料で届けてくれるそうなので価格もそう高くはありません。(実際には44.95ドル相当のパッケージだそうです。)
クリス・アンダーソンが著書「MAKERS」の中で記述していたドールハウスの家具かなにかの原価も20ドル前後だったと思うので、現在のところ販売されるとすれば原価25ドル、売価45ドルというのは現実的な価格に思えます。
私も25ドルでブッカー・デュイットのフィギュアは買わないだろうと思いますが、エリザベスのフィギュアなら買うかもしれません。
いまはBioshock InfiniteのキャラクターがSandboxrで入手出来るわけではありませんが、いずれ同様のサービスで入手出来る日が来るかもしれません。
ジェフ・ベゾスなどは、すぐにでもアマゾンのなかにオーダーメイドのフィギュアショップをつくってしまいそうな気もします。

ポーズも思いのまま


クリス・アンダーソンが予見した未来が確実に現実になりつつあるわけですが、Sandboxrが致命的にまずいのは3Dプリンタはいまでこそ高価ですが、いずれ誰でも手に出来る価格に落ち着くだろうということでしょう。
すなわち、価値があるのは3Dプリンタを所有していることではなく、緻密でメジャーなキャラクターの3Dモデルを所有していること(と同時にそのデザインの権利を所有していること)ということです。

プリンタがあれば誰でも写真をプリントできるので、わざわざオンラインの写真プリントサービスを利用する人は少ないかもしれませんが、自分でお気に入りのキャラクターを3Dソフトで造り上げる人は希です。
たとえ自宅に3Dプリンタがあったとしても、お気に入りのゲームのキャラクターが簡単に3Dプリント可能であれば、購入する人が多くいるであろうことは想像に難くありません。
キャラクターのみならずコスプレ用に剣や盾をプリントする人だっているかもしれません。

こういったホビーというのはゲーム開発者(とくにインディー)にとっては、意外な副収入になりそうな気もします。
(実際MojangはMinecraftの、Team MeatはSuper Meat Boyのグッズを販売しています。)
なにしろゲームで使用したモデルを使い回しても、DLCと違って「本編の使い回しなので60点」などといわれることはありません。

いかにも「メイカー」っぽいSandboxr


精巧さについては当然今後さらに磨きがかかるでしょうし、価格も下がると思われます。
3Dプリンタで家をつくる計画まであるぐらいなので、大きさもいずれ自由になるでしょう。
素材もプラスチックやチタン、金属と選べるわけですから、質感なども思いのままです。(3Dプリンタによってテロリストが武器を製造できる未来が懸念されているのも肯けます。)
実物大のポータルガンだって、もうアマゾンで買わなくてもよいのです。
3Dプリンタによってもたらされるであろう製造業における革命の前に、とりあえずゲーム業界はふくれあがる開発費を少しでもこういったもので回収してはどうでしょうか。
チートアイテムを有料で販売するバカげたモデルよりは、ゲーマーにも支持されそうな気がします。
(玩具メーカー? そんなものの未来は知りません。とりあえず私はタカラトミーが赤字に転落する前に株を売りました。海外で玩具の販売が低迷したそうですが、明るい未来が見えません。タカラトミーは、リカちゃんハウスを自由にカスタマイズできるオンライン・サービスぐらいは早急にはじめるべきでしょう。)




















posted by ゲームオンチ1号 at 04:44 | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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