GameTrailers「ZombiU - Review」2012 年、ロンドン。
あなたは荒廃した街の通りで目を覚ます。
辺りには死体が散乱し、ゾンビと化した人間が肉を求めてさまよっている。
そんなとき、どこからか無線の声が聞こえる。
「こちらプレッパー、誰か聞こえたら応答してくれ」
彼の声に導かれ、あなたは地下鉄の駅に逃げ込む。
そこには声の主、プレッパーの隠れ家があった。
彼はあなたにさまざまな装備を与え、生き残るための技術を教える。
プレッパーによると、
今回のゾンビ大発生は400年も前から警告されていたのだという。
果たしてあなたは、この未曾有の厄災に見舞われたロンドンから
無事脱出することができるのだろうか……。
参照:Ubisoft
GameTrailersのレビュー動画を見る限り、真っ暗な部屋でヘッドフォンをつけてじっくり腰を据えてプレイしたら、さぞや没入感もあって怖いだろうな、と思えるのですが、海外メディアでの評価はパッとしません。
ムービー中にも度々「ゲームパッドを見ろ」と指示される場面が現れますが、こういったゲームパッドでのインベントリ管理などが「うまい使い方だ」という意見と「没入感を削ぐだけ」という意見に真っ二つに分かれているといった印象です。
死にやすく、死んだら長い道のりを最初からやり直しという点において、ご褒美より罰の方が大きなゲームであるというのは、ほぼ一致した見解のようです。
インベントリ管理が面倒だという意見もあるようですが、トリガーハッピーなゲームではなく、サバイバルホラーなので、ある程度面倒なリソース管理を強いられるのは当然といえば当然な気もします。
ただし、ゲームパッドを使ったインベントリ管理の操作自体が苦痛であるというならば、ゲームデザインが悪いということで話は全く違ってきますので、何ともいえません。
ゲーム全体がテンポが悪く退屈だ、という意見も散見しますが、これも一方ではコール オブ デューティーのようなジェットコースターを批判しておきながら、何を言っているんだ、という気もします。
E3後にFar Cry 3やTomb Raiderを、非倫理的で暴力と性を売り物にしたゲームばかりで反吐が出ると、さんざん批判しておきながら、いざゲームがリリースされると一転して、不快で暴力的な行為におよぶ原始的な魅力が素晴らしい、と言い出す腐ったゲームメディアの一貫性のない論調こそ批判されるべきでしょう。
なんで素直に「ゲームの中の暴力は大好き!」「コール オブ デューティー最高!」「ジェットコースターゲームってアドレナリンでるよね!」「やっぱりゲームは爆発と火薬の量だよね!」「美女のコンパニオンも欲しいね!」「できたら薄着で!」と言えないのでしょうか。
ということで個人的に非常に期待しているZombiUだったんですが、日本語版のトレーラーを見てみると、急速に期待が冷めていきます。
ZombiU(ゾンビU)日本語版ゲームプレイトレーラーまず、日本語吹き替えがムードを台無しにしているように感じますが、それは人それぞれなのでともかく、GameTrailersの方にはほとんど映っていなかったゲームパッド中の映像が、いかにもゲーム的で拙いことがわかります。
私はゲームをプレイしているときには、インベントリ=大きめのバッグを持ち歩いている、というイメージを無意識にもっていたんですが、ムービーを見る限り「ゲームの中のスマホでモバゲーかなにかをプレイしている」ようにしか見えません。
本物の武器や食料を持ち運んでいるのではなく「スマホで課金してアイテムをゲットした」ように見えては、没入感が台無しです。
画面で人物が作業台をのぞき込んでいるのに、ゲームパッドに映し出されるのが作業台の光景ではなく、いかにもゲームチックな昔ながらのインベントリ画面というのは、ちょっとひどいです。
せめてもっとダークな色調にするとか、色使いぐらいは気を遣って欲しかった。
ほかにも、もともと一人称視点のゲームなのに、マシンガンタレットを扱うからといって、ゲームパッドをのぞき込んで撃つ、というのもかえって視点がぶれて没入感は削がれる気もします。
一方にDayZのような優れたゲームがある以上、ゲームパッドをいかにうまく使うかが、他のゲームと差別化できる大きな武器だっただけに、その点で魅力を引き出せていないと、平凡なゲームと批判されても仕方がないのかもしれません。
ムービー評論家になってもしかたがないので、あとは買って確認するしかありません。
発売予定日は2012年12月8日です。
購入は:
ZombiU(ゾンビU)
posted by ゲームオンチ1号 at 10:34
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