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PCゲームのはじめかた(番外編):年末大掃除プレイしたくなるゲーム整理術「もうゲームを積まない」

ひとはなぜゲームを積んでしまうのか? tumi.jpg なぜ、欲しくて買ったゲームをクリアどころかプレイもせずに積んでしまうのでしょうか。 こともあろうに、買ったことさえも忘れてしまうのでしょうか。 なぜ気がつくと、いつも同じゲームばかり繰り返しプレイしているのでしょうか。 その疑問の答えはとりあえず脇へ置いて、今回は年末の大掃除ということで、大量のPCゲームを整理し、プレイしたくなるような環境を整える方法を何点か記していきたいと思います。
SteamもOriginもなぜシステムディスク(Cドライブ)にゲームをインストールするんだ? システムはそもそもMicrosoft様のものだ! ゲームは他のドライブへどけ! 容量が足りないじゃないか!
ゲームを積むほどの強者ともなると、必ずディスク容量との戦いが待っているものです。 根本的に容量不足、という方は「Windows バックアップ ディスク領域の管理」あたりでググっていただくとして、ここではまずゲームの領域管理について述べていきます。 1, Steamのゲームを整理 PCゲーマーにとって今年の些細な幸福のひとつは、Steamがバージョンアップによってインストール時にインストール先を選択できるようになったことです。
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この機能が備わったことで、ゲーマーは増設したディスクにゲームをインストールするという選択肢を与えられました。素晴らしい進化です。 しかし過去にインストール済みのゲームはどうにもなりません。 過去のゲームはどうするのか、方法は3つあります。
・素直にアンインストールし、再インストールする  じつに素晴らしいアイディアですが、時間がかかります。 ・Steamを丸ごと移動する  大胆不敵な手段です。 ・一部のゲームのみを移動する  現実主義者のクールな方法です。
再インストールについて 簡単です。たいていの場合セーブデータは削除されることはないので自由にすればいいです。 ※ただしXbox LIVE対応のゲームではアカウントの変更などを行うと当然セーブデータは引き継がれませんし、HDDをフォーマットするなど、セーブデータのファイルを削除してしまうと消えます。その場合でもSteamクラウド対応のゲームであれば問題ありません。 Steamを丸ごと移動する
Steamを終了して、C:\Program Files\Steam\フォルダを開いてください。(Steamインストールの初期設定の場所です。もし、移動された場合は移動先のファイルを開いてください。) このフォルダ内のSteamappsフォルダ及びSteam.exe以外のファイルを削除してください。(exeファイルが見当たらない場合は白黒のSteamアイコンを探してください) コンピュータを再起動します。 ショートカットからでは無く、SteamインストールフォルダよりSteam.exeを起動してください。
これは以前ゲームが起動しないトラブルの際にサポートに教えて頂いた対処法です。 実はSteamはSteamappsフォルダとSteam.exeさえあれば、Steam.exeを起動すればトカゲのしっぽの如く、その他のファイルは再生します。 これはSteamappsフォルダとSteam.exeを他のドライブに移動しても同様です。 ただし、かなりのゲームが一部のファイルを再ダウンロードしますし、移動後初めてゲームを起動する際には初回起動のプロセスになるので、やややっかいな方法です。 一部のゲームのみを移動する Windows XPでは動作しないようなのですが、Steam Moverというソフトをもちいて特定のゲームのみ移動する方法です。 tumi3.png 簡単です。 2, Steam以外のゲームの整理 GamersGateのようにインストール先が選べるストアで購入したゲームは問題ないのですが、Originはじめインストール先が選択できないケースは多々あります。 また、クライアントソフトによってはダウンロードしたインストーラーを永遠に保存しておく仕様になっているため、場合によっては実際のゲームの倍近くの容量を消費していることがあります。 ここからは各クライアントソフトでのインストール先の変更などについてです。 Capsuleのゲームインストール先の変更とキャッシュの削除 Green Man GamingのクライアントソフトであるCapsuleはデフォルトでインストーラーを保存しておく仕様なのでHDDを圧迫しがちです。 削除する場合、Capsuleを起動したら画面上部の「Setting」タブをクリックします。 Settingではゲームのインストール先の変更と、インストーラーを今後保存するかどうかが選択できます。 何度も繰り返しインストールとアンインストールを繰り返すことはないので、インストーラーは削除してもかまいません。(必要ならまたダウンロードすればいいのです。) インストーラーを削除するには画面上のDownloaded Data Pathのフォルダを開き、一つ一つゲームのフォルダを削除する必要があります。 Capsuleのフォルダは削除しない方がよいでしょう。 初期状態では「C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Green Man Gaming」にキャッシュがあります。 tumi4.png ちなみにインストール先を変更しても過去のゲームは変更されませんので、変更したい場合はインストーラーを削除する前に、一度ゲームをアンインストールし、インストール先を変更後に再インストールした方がよいです。 Originのゲームインストール先の変更とダウンロード済みのインストーラーの削除 EAのOriginは大作ゲームが多い上に、Origin必須のゲームが多いので初期設定ではシステムディスクを圧迫しがちです。 tumi5.jpg Originを起動したら、左上の「Origin」をクリックし、「アプリケーションの設定」を選択します。
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こちらも不要なキャッシュは削除し、インストール先の変更が可能です。 GameFlyのゲームのインストール先変更 GameFlyのクライアントはいつ見てもかっこいいのですが、わかりづらいです。 設定画面は右下の小さなギアようなアイコンをクリックして出します。 tumi7.jpg 設定画面がでたらインストール先のドライブを変更します。
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Big Fish Gamesゲームマネージャのゲームインストール先の変更 カジュアルゲーム中心とはいえ、システムディスクを圧迫するのはよくありません。 Big Fish Gamesゲームマネージャを起動し、右上のオプションをクリックます。 tumi9.png 上部の「ダウンロード」タブを選択し、インストール先を変更します。 tumi10.png 3, ゲームをプレイしたくなる環境を作る ゲームをプレイせずに積んでしまう、購入したことさえ忘れてしまう原因のひとつは、ゲームを目にする機会がないからです。 ゲームを積まないためには、まずゲームは購入したら必ずインストールすることが大切です。 さらに、常にすべてのゲームが見渡せるように1カ所にまとめ、一覧性を高くすることがゲームを積まないコツです。 ゲームを一元管理するには、各ストアのクライアントに頼ることなく、自身で環境を構築する必要があります。 そうしない限り、絶対にSteamのゲームにたいしてOriginのゲームはプレイする頻度が減ります。 当然のことながら、大抵のゲーマーはSteamで所持しているゲームの方がOriginよりも多いはずで、Steamでゲームの購入を重ねるうちに、やがてOrigin自体を起動しなくなるのです。 ゲームを積んでしまうSteamの罠です。 また、Steamクライアントも万能ではありません。 非Steamのゲームのリンクを取り込むことが出来ますが、第一に動作が非常に重くなります。 第二に、Steamではジャンル分けが一種類しかできません。 例えばPortalはパズルに分類した場合、アクションや、プラットフォーマーといったジャンルへは登録できませんし、F.E.A.R.FPSかホラーかどちらかに統一しなければなりません。 これはゲームが積まれる大きな原因になります。 ゲーマーがなんとなくゲームをプレイしようとするとき、目の前に提示されるのはレストランのメニューのようであるべきです。 7月には「おすすめメニュー」のところにも「旬のメニュー」のところにも「定食」のところにも「うな重」のメニューは記載されているべきなのです。 それも「おいしそうに」記載されているべきです。 そういった意味で、Steamクライアントの画面はあまり食欲をそそりませんし、不便です。 やはりゲームは「お気に入り」「プレー中」といった分類に加え、「FPS」「RTS」といったジャンル分け、「Sci-Fi」「ファンタジー」といった設定での分類など、多様な分類をしておくのがよいでしょう。
夏だし、なんとなくホラーをプレイしたいんだけど、シューターっていう気分じゃないんだよな
というような漠然とした願望からプレイしたいゲームを見渡せるように分類できるのが理想です。 では具体的にどうするのか、ですが、やはり順当なのは各ゲームのショートカットをフォルダで管理する方法です。 自由度も高く、どんな分類も可能です。 ただし、この方法の欠点は、お世辞にもゲームがおいしそうに見えないことです。 そこで個人的にお勧めしたいのは、7stacksを利用する方法です。 4, 7stacksの利用 7stacksでゲームのフォルダを開いたところ(2度クリックで拡大します) tumi11.jpg 7stacksではアイコンのサイズを最大256ピクセルまで指定できます。(かなり大きいです。)
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7stacksの設定画面。ゲームの場合はスタックの種類は「グリッド」で、アイコンサイズは自動的に調整されるので256でかまわないと思います。 7stacksを利用しても通常のアイコンのままでは、あまり食欲をそそりませんが、ゲームのジャケットや、大きく表示することを前提に作成されたDockアイコンであれば、見栄えもよく、どういうゲームなのか想像もしやすく、ゲームをプレイするイメージがわきやすいでしょう。
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アイコンの変更は、ショートカットを右クリックし、「プロパティ」を開きます。「アイコンの変更」から変更したいアイコンを指定するだけです。 5, アイコンの入手 ゲームのジャケットなどに変更するといっても、肝心のアイコンを用意するにはどうすればいいのか、ですが、最も簡単なのは「(ゲーム名) icon」で画像検索することです。 メジャーなゲームであれば大抵派手なアイコンがみつかります。 ただし、ゲームのジャケットを利用したい場合や、表示されたアイコンファイルがpng画像でアイコンとしてそのままでは利用できない場合があります。 そういった時には画像ファイルをアイコンファイルに変換します。 converticon.comであれば、かんたんにアイコンファイルを作成できます。
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いかがでしょうか。 ・ゲームへの入り口を一カ所にまとめ、一元管理する。 ・ジャンルによる分類だけでなく、「ファンタジー」といった設定や、「カジュアル」といった雰囲気、「Co-op」といったシステムでの分類、「お気に入り」「未プレイ」といった状況での分類などを利用し、間口を広げる。 ・綺麗なアイコンや7stacksなどのランチャーを利用して、ゲームをおいしそうに見せる。 これだけでも個人的にはずいぶんたくさんのゲームをプレイするようになりました。 今年のうちに、ぜひPCの中身も大掃除をしていただいて、新年は正月から積みゲーを崩してみるのもゲーマーらしくて良い新年の迎え方だと思います。